吹き捨つ(読み)ふきすつ

精選版 日本国語大辞典 「吹き捨つ」の意味・読み・例文・類語

ふき‐す・つ【吹捨】

  1. 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 吹きとばして捨てる。風が吹いてあとに捨て残す。
    1. [初出の実例]「舎利弗の方より毘嵐と云風を出(いだし)て樹(うゑき)を遙に遠く吹捨つ」(出典今昔物語集(1120頃か)一)
  3. 笛・篳篥(ひちりき)などを吹くとき、その息を吹き切る。
    1. [初出の実例]「笛のふきすつるところに篳篥留て詞をさへづるをいふなり」(出典:続教訓鈔(14C前か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android