吹分ける(読み)フキワケル

デジタル大辞泉 「吹分ける」の意味・読み・例文・類語

ふき‐わ・ける【吹(き)分ける】

[動カ下一][文]ふきわ・く[カ下二]
風が吹いて、物をあちこちに分け散らす。「風が草原を―・けて通る」
鉱石を溶解し、含有物を分離する。「鉱石から銅を―・ける」

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精選版 日本国語大辞典 「吹分ける」の意味・読み・例文・類語

ふき‐わ・ける【吹分】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふきわ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 風が吹いて物をあちらこちらに分ける。吹いて左右に分ける。
    1. [初出の実例]「いけ水をいかにあらしのふきわけてこほれるほどのこほらざるらむ」(出典:秋篠月清集(1204頃)上)
  3. 鉱石を溶解して含有物を分離する。吹く。
  4. 区別して息を吹き出す。
    1. [初出の実例]「次の煙曲は前後三回に分けて吹きわける」(出典:手鎖心中(1972)〈井上ひさし〉京橋)

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