改訂新版 世界大百科事典 「味鄒」の意味・わかりやすい解説 味鄒 (みすう)Mich`u 新羅の王で,新羅金氏の始祖伝説上の人物。味照,未祖,未召などとも記す。新羅の初期王系は朴・昔・金3姓が交代で即位したとされているが,金氏としてはじめて王位についたのがこの味鄒である。金氏の始祖は閼智(おつち)であり,味鄒はその7世孫にあたる。《三国史記》はその在位期間を262-284年と伝えるが,史実とみることはできない。味鄒それ自体も後代の呼称であったと思われる。執筆者:木村 誠 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by