和江村(読み)わえむら

日本歴史地名大系 「和江村」の解説

和江村
わえむら

[現在地名]舞鶴市字和江

丸田まるた村の北方由良川左岸に位置し、由良川と和江谷川との合流する扇状地上に集落がある。古来宮津街道の渡船場で、対岸中山なかやま村との間は船で結ばれていた。地名は船渡りの安全な「なごえ」の意味からきているといわれる。

地名のみえる早い例は丹後国田数帳で、

<資料は省略されています>

とある。建福けんぷく寺は紅葉御殿と称され由良川河畔の寺島てらじまにあったと伝えられるが詳細はつまびらかでない。

慶長検地郷村帳に高二一四・五八石「和江村」とみえ、江戸後期の土目録では二二〇石余、内訳は田方一六七石余、畑方五三石余。延享三年(一七四六)の郡中高究付覚による農家戸数五二。

江戸時代、村では櫨・楮皮・桐実を多く産した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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