コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

山椒太夫 さんしょうだゆう

4件 の用語解説(山椒太夫の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山椒太夫
さんしょうだゆう

伝説。「三庄太夫」とも書く。原型は長者没落譚。丹後の由良の長者と,伝説を語り歩いたさんしょ (算所,散所,産所) の祈祷,遊芸者としての太夫とが混同されて成った話。『陸奥風土記』,丹後金焼地蔵本地の物語を合せて説経『さんせう太夫』に語られ,次いで古浄瑠璃『都志王丸』『山枡太夫』などがあり,操浄瑠璃紀海音作『山椒太夫恋慕湊』,竹田出雲作『山荘太夫五人嬢』,近松半二ら合作『由良湊千軒長者』などがあり,また歌舞伎に『増補三荘太夫』がある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

さんしょう‐だゆう〔サンセウダイフ〕【山椒太夫】

伝説上の人物。丹後国由良の富者で、強欲非道と伝えられる。安寿姫厨子王(ずしおう)の姉弟を人買いから譲り受けて酷使したが、逃亡した厨子王の敵討ちにあったという。名は、山椒売りの長者、または三つも山荘をもつ長者の意で、「山荘太夫」「三荘太夫」とも書く。
説経節五説経の一。の伝説を脚色したもの。江戸初期に流行。
浄瑠璃歌舞伎などの一系統で、説経節として語られたの伝説を脚色したもの。浄瑠璃「三荘太夫五人嬢(むすめ)」など。
(山椒大夫)森鴎外の小説。大正4年(1915)発表。山椒太夫伝説に題材を取り、安寿と厨子王の受難と姉弟愛を描く。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

山椒太夫 さんしょうだゆう

伝承上の人物。
丹後(京都府)由良(ゆら)の長者。奥州54郡の太守岩城(いわき)判官正氏の子,安寿・厨子王(ずしおう)の姉弟を人買いからかって酷使し,安寿を死に追いやり,のち厨子王に仇討(あだう)ちされる。中世末期から説経節などの語り物として流布し,のち浄瑠璃(じょうるり),歌舞伎などにも脚色された。森鴎外(おうがい)の小説「山椒大夫」の素材。山庄太夫,山桝太夫,山荘太夫ともかく。

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

山椒太夫

中世の説経節や伝説のなかで,安寿と厨子王の姉弟を酷使した長者の名前。山荘太夫とも書く。丹後(京都府)由良に住む在地の豪族がモデルになっている。山椒のサンジョは,算所,産所,散所などのあて字が使われており,領主が特権を持って支配する特別な区画を指していた。山椒太夫は,サンジョに君臨する支配者として描かれ,その行為は残忍非道であり,売られてきた姉と弟を,奴隷のように扱い,ついに安寿姫を死に至らしめた。のちに厨子王は,サンジョを脱して,太夫に復讐する。サンジョで働く譜代下人の恨みが,山椒太夫に集中し,太夫は,地面に埋められ,竹の鋸で首を切られて死ぬことになる。

(宮田登)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

山椒太夫の関連キーワード安寿と厨子王五説経安寿姫厨子王・廚子王説経語り厨子王安寿・厨子王山荘太夫安寿・厨子王由良湊千軒長者

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone

山椒太夫の関連情報