哺乳類型爬虫類(読み)ほにゅうるいがたはちゅうるい(その他表記)mammal-like reptiles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「哺乳類型爬虫類」の意味・わかりやすい解説

哺乳類型爬虫類
ほにゅうるいがたはちゅうるい
mammal-like reptiles

爬虫類単弓亜綱獣形 (獣窩) 目の化石動物。この類は南アフリカのカルー層群に多産し,P.ブルームによって多種多様のものが記載された。哺乳類に似た歯や肢の構造をもち,体制上哺乳動物の祖先として注目される一群で,ペルム紀中期から三畳紀に生息した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の哺乳類型爬虫類の言及

【エダフォサウルス】より

…単弓類(亜綱)あるいは哺乳類型爬虫類と呼ばれる爬虫類。石炭紀~二畳紀の地層から産出する。…

【口蓋】より

…一般に脊椎動物における口腔つまり口の空所の天井をいう。鳥類,大半の爬虫類,およびそれ以下の動物のもつ口蓋と,一部の高等爬虫類および哺乳類の口蓋とは構造がまったく違うので,前者を一次口蓋,後者を二次口蓋とよんで区別する。ふつう魚類では,鼻孔は口の付近にある嗅覚をつかさどる1対の穴で,口腔には通じないから鼻腔というものがない。したがって口腔の天井は一定の骨格を中核とする上顎の口腔面が粘膜に覆われたもので,このような口蓋が一次口蓋の最も単純なものである(ただし,軟骨魚類では,口腔内面は楯鱗(じゆんりん)で覆われている)。…

【哺乳類】より

…コウモリは子を胸に抱いて採食の飛翔(ひしよう)をする。【今泉 吉典】
【化石と系統進化】
 哺乳類の起源は,〈哺乳類型爬虫類〉と呼ばれている絶滅した爬虫類の一グループ(単弓亜綱)に求められる。このグループは,3億年前の古生代石炭紀後期に出現し,次の二畳紀に発展し,中生代初頭の三畳紀には衰退し絶滅したものである。…

※「哺乳類型爬虫類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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