唯境(読み)ゆいきょう

精選版 日本国語大辞典 「唯境」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐きょう‥キャウ【唯境】

  1. 〘 名詞 〙 仏語物質としての対象だけが存在するということ。ただし仏教での「唯境」の説は「空(くう)」の立場に立つもので、唯物論的あるいは実体的な実在を主張するのではない。
    1. [初出の実例]「問。拠心内境唯境耶。答。其境之体通於内外、外無内有。識唯在内」(出典:大乗法相研神章(822頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む