唯境(読み)ゆいきょう

精選版 日本国語大辞典 「唯境」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐きょう ‥キャウ【唯境】

〘名〙 仏語物質としての対象だけが存在するということ。ただし仏教での「唯境」の説は「空(くう)」の立場に立つもので、唯物論的あるいは実体的な実在を主張するのではない。
※大乗法相研神章(822頃)二「問。拠心内境唯境耶。答。其境之体通於内外、外無内有。識唯在内」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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