商番屋(読み)あきないばんや

精選版 日本国語大辞典 「商番屋」の意味・読み・例文・類語

あきない‐ばんやあきなひ‥【商番屋】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、江戸市中で、町内の夜番その他の雑務に従う番人番太番太郎という)の住んだ番小屋。ぞうり、はな紙、ろうそく、駄菓子焼き芋などを内職に売った。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の商番屋の言及

【番太郎】より

…また将軍の〈御成(おなり)〉のあることや,町触(まちぶれ)のあること,あるいは御免勧化(ごめんかんげ)(勧進)の来たことなどを,鉄棒を引いて町内に知らせて回った。木戸番は番小屋に住み込み,そこで草履,わらじ,ほうき,鼻紙,ろうそく,駄菓子などを売っていたため,商番屋(あきないばんや)とも呼ばれた。この副業はわりに収入があったらしく,木戸番の職は近世後期には株化していた。…

※「商番屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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