善隣協会(読み)ぜんりんきょうかい

改訂新版 世界大百科事典 「善隣協会」の意味・わかりやすい解説

善隣協会 (ぜんりんきょうかい)

1933年,東京において対モンゴル友好工作機関として創設笹目恒雄などが中心となり,林銑十郎山本条太郎など軍部財界援助をうけて発足した。モンゴルでの各種調査研究のほか,医療,畜産,教育など広い活動を行った。のち東京の善隣協会と現地張家口の蒙古善隣協会に分かれ,別に蒙古研究所,西北研究所,回教圏攷究所などを設けた。《蒙古大観》など単行本のほか,《蒙古》(もと《善隣協会調査旬報》《同月報》)や《蒙古学》《蒙古学報》《回教圏》などの定期刊行物も発行した。1945年解消。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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