喜字屋(読み)きのじや

精選版 日本国語大辞典 「喜字屋」の意味・読み・例文・類語

きのじ‐や【喜字屋】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 江戸新吉原の遊郭内の仕出し屋通称。洲浜台に松竹梅鶴亀などを飾りつけ、その根かたに肴(さかな)などを装飾的に盛りつけた料理の仕出しで、享保一七一六‐三六)末年ごろに、喜右衛門という者がはじめたことに由来する名という。台屋(だいや)。喜の字。
    1. [初出の実例]「また島台とり肴をこしらへて売る家をきのしやといへり」(出典:浮世草子・自笑楽日記(1747)四)
  2. [ 2 ] 歌舞伎俳優、森田勘彌の屋号

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 出典 実例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android