精選版 日本国語大辞典 「喜字屋」の意味・読み・例文・類語
きのじ‐や【喜字屋】
[1] 〘名〙 江戸新吉原の遊郭内の仕出し屋の通称。洲浜台に松竹梅、鶴亀などを飾りつけ、その根かたに肴(さかな)などを装飾的に盛りつけた料理の仕出しで、享保(一七一六‐三六)末年ごろに、喜右衛門という者がはじめたことに由来する名という。台屋(だいや)。喜の字。
※浮世草子・自笑楽日記(1747)四「また島台とり肴をこしらへて売る家をきのしやといへり」
[2] 歌舞伎俳優、森田勘彌の屋号。
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