嘗め尽くす(読み)なめつくす

精選版 日本国語大辞典 「嘗め尽くす」の意味・読み・例文・類語

なめ‐つく・す【嘗尽・舐尽】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 全部なめてしまう。
    1. [初出の実例]「鮑貝の中を覗いて見ると案に違はず、夕べ舐め尽した儘」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇)
  3. あらゆる苦しい事やつらい事を経験する。
    1. [初出の実例]「千乗千能の二人は、少より平生艱難を嘗尽て」(出典:四河入海(17C前)二一)
  4. 火が、あたりの物を全部焼いてしまう。
    1. [初出の実例]「東京市中を舐(ナ)め尽した焔の舌は」(出典:東京灰燼記(1923)〈大曲駒村〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む