噛締(読み)かみしめる

精選版 日本国語大辞典 「噛締」の意味・読み・例文・類語

かみ‐し・める【噛締】

〘他マ下一〙 かみし・む 〘他マ下二〙
① 力を入れてかむ。強くかむ。また、物を強くかんで、声などを洩らすまいとこらえる。
※交隣須知(18C中か)四「硬 カタイモノヲ イカニ カミシメテモ ヤワラカニナロフカ」
食物をよくかんで味わう。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
③ 物の道理や趣などを深く考えて、その意味を十分に感じとる。また、嬉しさ、くやしさなどの感情にひたって、それを味わう。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後「悔涙(くやしなみだ)を咬緊めながら、柳之助は床の上に起直って」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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