普及版 字通 「嚏」の読み・字形・画数・意味


17画

(異体字)嚔
18画

[字音] テイ・チ
[字訓] くさめ・はなひる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ち)。木根を固く結んで、地に定着する形。とどまりさえぎる意がある。〔説文〕二上に「悟(もど)りて解する气なり」とあり、げっぷすることをいう。〔玉〕に「するなり」とは、くさめ。気が滞って、一気に噴出することをいう。わが国では「一そしられ」という。〔詩、風、終風〕に「願(おも)うて言(ここ)に則ち嚏す」とあり、その意である。

[訓義]
1. げっぷ、げっぷする。
2. くさめ、くさめする。
3. はなひる。
4. と通じ、つまずく。

[古辞書の訓]
名義抄〕嚏 ハナヒル 〔立〕嚏 シタウツ・ハナヒル 〔字鏡集〕嚏 ハナヒル・スフ・アマススル

[語系]
嚏tiiと躓・tietは声が近く、は木の根を包んで植えこむこと。かたくて滞る意がある。気の滞って出るものは嚏、足が滞ってものに躓(つまず)くことを躓(ち)という。みな一系の語である。

[熟語]
・嚏嚏祝嚏噴
[下接語]
嚏・大嚏・発嚏・噴嚏

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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