普及版 字通 「囗」の読み・字形・画数・意味
囗
3画
[字訓] かこむ・めぐる
[説文解字]
[字形] 象形
城郭でかこんだ形。國(国)の初文は或。或は戈と囗とに従い、武装した邑を意味するが、更に外に城郭を加えて國となる。「圍む」はに従うが、は邑の上下をめぐる形。〔説文〕六下に「回(めぐ)るなり。回(くわいさふ)の形に象る」とするが、回は淵水のめぐる意で、都城とは関係がない。
[訓義]
1. かこむ、城郭。
2. めぐる。
3. くに、國の古文として用いる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕囗 メグル
[部首]
〔説文〕に圜・團(団)・圓(円)・回・圖(図)・・國・・圈(圏)・囚など二十六字、重文四字、〔玉〕に六十一字を属する。周圏を施すもののほか、円形のもの、まるく一括するものなどを含む。
[声系]
〔説文〕に囗声として・員の二字を収め、また声の字二十字を収める。囗・は同声。城郭を設けることを囗といい、城郭の南北をめぐることをという。
[語系]
囗・・圍(囲)・(違)・(緯)hiuiは同声。員hiunは圓の初文で、その外縁をいう。員はもと円鼎を示す字である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報