四幅袴・四布袴(読み)よのばかま

精選版 日本国語大辞典 「四幅袴・四布袴」の意味・読み・例文・類語

よの‐ばかま【四幅袴・四布袴】

〘名〙
① 布帛四幅を縫い合わせて仕立てた袴の総称。よの。
御伽草子・福富長者物語(室町末)「花田の上衣、よのばかま取出し」
② 四幅で裾短かに仕立て、菊綴(きくとじ)を加えた労働用の袴。多く、中間(ちゅうげん)小者(こもの)などが着用した。よの。
太平記(14C後)三一先陣は平一揆三万余騎、小手の袋・四幅袴(ヨノハカマ)・笠符(かさじるし)に至るまで」

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