四花七月(読み)しかしちげつ

精選版 日本国語大辞典 「四花七月」の意味・読み・例文・類語

しか‐しちげつ シクヮ‥【四花七月】

〘名〙 百韻連歌または俳諧で、花の句四つ、月の句七つを標準としていることをいう語。室町初期には三花であったが室町中期以後四花になり、室町末期までほぼ八月であったのが江戸時代になって七月となった。歌仙形式の二花三月に対する称。また、その出すべき場所も定められていて、これを「月・花の定座」という。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の四花七月の言及

【定座】より

…四季の景物を代表する月と花を,懐紙各折の表裏にもれなく配するための規定である。懐紙4折を用いる百韻では,各折に花,各折の表裏に月,ただし最後の折の裏の月は省略して〈四花七月〉とする制が連歌において定まった。懐紙2折を用いる歌仙では,これに準じて〈二花三月〉とした。…

※「四花七月」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android