③のように俳諧で用いられるようになったのは、近世初期の貞門俳諧からであると推測される。
俳諧用語。連句一巻の中で,月・花の句をよむように指定された所。四季の景物を代表する月と花を,懐紙各折の表裏にもれなく配するための規定である。懐紙4折を用いる百韻では,各折に花,各折の表裏に月,ただし最後の折の裏の月は省略して〈四花七月〉とする制が連歌において定まった。懐紙2折を用いる歌仙では,これに準じて〈二花三月〉とした。ところが月・花ともに大事な景物なので,連衆が遠慮して譲りあい,各折各面の最後まで見送られてしまうことが多く,せっかくの景物を最後の短句によむのは惜しいので,一つ前の長句に落ち着いて,そこが定座となった。各折の裏の定座は花が占めるので,月はその3句前あたりに出すのが目安である。
執筆者:白石 悌三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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