改訂新版 世界大百科事典 「四郎探母」の意味・わかりやすい解説 四郎探母 (しろうたんぼ)Sì láng tàn mǔ 中国の,京劇の演目。楊令公の第4子四郎は遼に捕らえられ,鉄鏡公主と結婚し15年たった。弟の六郎が宋軍を率い,母佘(しや)太君と飛虎峪(ひこよく)にいると聞き,ひと目会ってきたいと妻の公主に真情を告げる。公主は関門通過のための令箭(れいせん)を母后から入手し,時間を限って夫に渡す。四郎は宋営に赴き,肉親と束の間の対面を果たす。坐宮・盗令・出関・見母・回令の五場より成り,わが忠臣蔵に似て京劇の〈独参湯(どくじんとう)〉ともいわれる名劇。執筆者:岡 晴夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by