独参湯(読み)ドクジントウ

デジタル大辞泉 「独参湯」の意味・読み・例文・類語

どくじん‐とう〔‐タウ〕【独参湯】

漢方で、人参一種を煎じてつくる気付け薬
《よく効くところから》歌舞伎で、いつ演じてもよく当たる狂言。ふつう「仮名手本忠臣蔵」をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「独参湯」の意味・読み・例文・類語

どくじん‐とう‥タウ【独参湯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人参の一種からなる漢方処方吐血下血に用いる強精補血薬。ろくじんとう。
    1. [初出の実例]「かねて人参を用意すべし。〈略〉にわかにはせんずる間なきによって、まへかたに煎じおくべし。これを独参湯(ドクジンタウ)といふ」(出典女重宝記(元祿五年)(1692)三)
  3. 歌舞伎で、いつ上演してもよく当たる狂言。不入りの際の切り札として起用される狂言。ふつう、「仮名手本忠臣蔵」をさす。

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世界大百科事典(旧版)内の独参湯の言及

【赤穂浪士】より

…竹田出雲,並木千柳,三好松洛の合作による《仮名手本忠臣蔵》である。この作品は,芝居の独参湯(どくじんとう)と呼ばれ,不入りのときでも《忠臣蔵》を出せば,必ずもちなおすといわれるほど民衆に愛される演劇となっていった。この作品が初演されて以来,江戸時代では,わずか数年をのぞいて毎年上演され,大ヒットを続けたのである。…

※「独参湯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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