母后(読み)ハハキサキ

デジタル大辞泉 「母后」の意味・読み・例文・類語

はは‐きさき【母后】

母である皇后。ぼこう。ははきさい。
「―世になくかしづき聞こえ給ふ」〈桐壺

ぼ‐こう【母后】

皇太后。ははきさき。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「母后」の意味・読み・例文・類語

ぼ‐こう【母后】

  1. 〘 名詞 〙 先帝の皇后であり、現在の天子の母にあたる人。皇太后。ははきさき。〔参天台五台山記(1072‐73)〕
    1. [初出の実例]「且は幼帝母后(ボコウ)の御歎尤もふかく」(出典:高野本平家(13C前)一〇)
    2. [その他の文献]〔漢書‐董賢伝賛〕

はは‐きさき【母后】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「はわきさき」の時代も ) 母である后。母親である皇后。ははきさい。ぼこう。
    1. [初出の実例]「父帝(ちちみかど)、ははきさきの給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「母后」の読み・字形・画数・意味

【母后】ぼこう

皇太后。

字通「母」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android