四部合戦状(読み)シブカッセンジョウ

精選版 日本国語大辞典 「四部合戦状」の意味・読み・例文・類語

しぶ‐かっせんじょう‥カッセンジャウ【四部合戦状】

  1. 中世の軍記物語「保元物語」「平治物語」「平家物語」「承久記」を一括して呼ぶ称。各作品のどの伝本がこれに相当するかは不明。「平家物語」にのみ、漢字表記の「四部合戦状本」が伝わる。

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世界大百科事典(旧版)内の四部合戦状の言及

【承久記】より

…内容は,後鳥羽院の事,源実朝の暗殺から始めて,乱の原因,戦闘の経過,乱後の処分を和漢混淆文で詳しく叙述し,論評を加える。古くから保元,平治,平家の各物語とともに〈四部合戦状〉,のちの明徳・応仁両記と併せて〈三代記〉と称せられた。編纂には《六代勝事記》や《平家物語》,別に京都側の記録が多く用いられたと思われ,武家側の記録《吾妻鏡》の記事を補う重要な位置を占める。…

※「四部合戦状」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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