回雪体・廻雪体(読み)かいせつたい

精選版 日本国語大辞典 「回雪体・廻雪体」の意味・読み・例文・類語

かいせつ‐たい クヮイセツ‥【回雪体・廻雪体】

〘名〙 和歌一体幽玄体に属するもので、縹渺(ひょうびょう)とした雰囲気を有する和歌をいう。回雪。→行雲体(こううんたい)
※三五記(14C初か)鷺本「幽玄といはるる歌の中に、猶勝れて、薄雲の月を被ひたるよそほひ、飛雪の風に漂ふ気色の心地して、心詞の外にかげの浮かび添へらん歌を行雲廻雪の体と申すべき」

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