…しかしこの青料は明初後半15世紀中ごろに輸入が絶え,これに代わって中国内地で発見された無名異とか画焼青と呼ぶ青料(土青)を加えるようになったため,青花の色調は変わった。明中期の初頭16世紀はじめには再び西方より青料がもたらされるようになったが,これがイスラム教圏からもたらされたため,中国で回青(かいせい)と呼んでいる。 明代に入ると江西省景徳鎮に御器廠が設けられ,明初の永楽~宣徳期(1403‐35)には技法もいっそう洗練され様式化も進み,そのころから〈大明宣徳年製〉の官窯銘も用いられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」