因島郷
いんのしまごう
「和名抄」高山寺本は「因島」、東急本は「周島」と記し、前者は「印乃之末」、後者は「与乃之萬」と訓を付す。「芸藩通志」は「三代実録」元慶二年(八七八)一二月一五日条に「隠島神」とみえることを述べ、「慶長比の文書には、院島とも書けり」と記す。また「平家物語」に備後国みの島とあるも因島とする。「いん」が「い」と略称され「み」に転じたとする。
「日本地理志料」は重井・田熊・土生・三庄・椋浦・鏡浦・外浦・中庄・大浜(現因島市)、岩子島(現向島町)の諸村とする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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