図書編(読み)としょへん(その他表記)Tu-shu-bian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「図書編」の意味・わかりやすい解説

図書編
としょへん
Tu-shu-bian

中国類書。明の章 潢 (しょうこう) の撰。 127巻。万暦5 (1577) 年完成。初め『論世編』と名づけたが,のち『図書編』と改めた。『皇明詔制』など 211種の書から資料をとり,多くの図を挿入して記事の理解助け天地,自然,人事全般を系統立てて要領よく述べている。明代に関する記事が最も多いので明代史研究の重要史料とされている。

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世界大百科事典(旧版)内の図書編の言及

【類書】より

…この傾向は明の嘉靖年間(1522‐66)から急速に強まる。これらのなかでは清の《格致鏡原》と《万宝全書》,絵入りの類書として知られる明の章漢の《図書編》,王圻(おうき)の《三才図会》の評価が高い。百科事典【勝村 哲也】。…

※「図書編」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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