固体化学(読み)コタイカガク

化学辞典 第2版 「固体化学」の解説

固体化学
コタイカガク
solid state chemistry

固体に関する問題を化学的に研究する学問分野.結晶性固体の結晶構造性質,格子欠陥現象などの研究,非結晶質の高分子物質やガラス状物質の構造ならびに性質の研究,気相や液相と固相との平衡状態および転移の研究,結晶核生成および成長反応,固相反応,固体の熱および光による分解反応,固相-気相反応,固相-液相反応およびメカノケミストリー焼結および拡散の研究などがその対象になっている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の固体化学の言及

【化学】より

…フローリーPaul John Flory(1910‐85)は,フローリーの式(1942)によって鎖状高分子の性質の異常性を説明することができた。 20世紀の物理化学を特徴づけるもう一つの新しい波は固体化学の発展である。1930年代まで,固体化学は粘土を代表とする無機物質の構造・物性の研究がその守備範囲であった。…

※「固体化学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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