固体酸(読み)コタイサン

化学辞典 第2版 「固体酸」の解説

固体酸
コタイサン
solid acid

表面酸性を示す固体.指示薬を吸着させたときの色や塩基の吸着などによって酸性点の存在が知られる.酸性の根源が H供与にあるブレンステッド酸(B酸)の例は,シリカ-アルミナゼオライトイオン交換樹脂などである.電子対受容体,すなわちルイス酸(L酸)の例は,ハロゲン化金属無水和物,アルミナ,無水硫酸,無水リン酸などであり,シリカ-アルミナ上にも含まれている.B酸とL酸の識別は,吸着ピリジンの赤外吸収スペクトル分析により可能である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android