固織物（読み）かたおりもの

精選版 日本国語大辞典

かた‐おりもの【固織物】

〘名〙 固織りにした織物。固地綾。

※満佐須計装束抄（1184）一「しとね〈略〉あかきもんある両めんのへりなり。おもてかたおり物、うらうちうらなり」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

かた‐おりもの【固織物】

固織りにした横糸が1色の紋織物。糸のうちに練ったり、染めたりした綾。⇔浮き織物。

出典　小学館

世界大百科事典（旧版）内の固織物の言及

【有職織物】より

…平織，斜文織，浮織で，経糸を生糸，緯糸を練糸とし，あるいは糸のうちに染めて織ったものを〈織物〉と称した。これには3種あって平織の無文の織物と，文の部分が斜文織となった固織物と，文の部分で緯糸を浮かせた浮織物の別である。この織物にさらに縫取（ぬいとり）織の技法を加えて異なった文様を一定の配置で織り出したものを二倍（ふたえ）織物と呼んだ。…

※「固織物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」