日本大百科全書(ニッポニカ) 「満佐須計装束抄」の意味・わかりやすい解説 満佐須計装束抄まさすけしょうぞくしょう 平安時代末期、安元(あんげん)(1175~77)ごろと考えられているが、源雅亮(まさすけ)が著した書物。「雅亮装束抄」とも書かれる。ここでいう装束は、その本来の意で、調度、服装などの装備、組合せについて具体的に説明している。三巻よりなり、一巻は調度とその室礼(しつらい)。二巻は束帯をはじめとして礼服(らいふく)その他男子の服装。三巻は狩衣(かりぎぬ)・奴袴(ぬばかま)と女房装束、その襲(かさね)の色について述べている。平安時代後期の調度、服装を研究するうえで重要な資料である。[高田倭男] 『満佐須計装束抄』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例