国符(読み)コクフ

デジタル大辞泉 「国符」の意味・読み・例文・類語

こく‐ふ【国符】

律令制で、国司郡司に下した公文書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「国符」の意味・読み・例文・類語

こく‐ふ【国符】

  1. 〘 名詞 〙 奈良平安時代令制に基づいて、国司が、郡司に下した公文書。書式太政官符に準じた。〔東大寺文書‐延暦一二年(793)二月二九日・播磨国符案〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の国符の言及

【符】より

…上申文書である(げ)に対応する下達文書である。太政官(だいじようかん)から八省や諸国へ下す太政官符,省から管轄下の寮や司へ下す省符,国から郡へ下す国符などがある。様式は第1行に差出所と充所があり,本文の書止(かきどめ)文言はすべて〈符到奉行〉(符到らば奉行せよ)である。…

※「国符」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android