国際アマチュア無線連合(読み)こくさいアマチュアむせんれんごう(英語表記)International Amateur Radio Union

改訂新版 世界大百科事典 「国際アマチュア無線連合」の意味・わかりやすい解説

国際アマチュア無線連合 (こくさいアマチュアむせんれんごう)
International Amateur Radio Union

1925年に各国のアマチュア無線愛好家がパリに会合し,25ヵ国の代表アマチュア無線団体を構成員として発足した。略称IARU。無線技術の向上,無線関係の国際会議での意見表明,国際友好関係の促進等を目的とし,連合の構成は,(1)各国の代表アマチュア無線団体,(2)アジア大洋州,ヨーロッパアフリカ南北アメリカの3地域機関とその実行委員会,(3)連合本部である。連合本部は,連合を構成するアマチュア無線団体の互選によって選出されたアマチュア無線団体の本部とされており,連合の設立当初からアメリカ合衆国の代表アマチュア無線団体が継続して連合本部の機能を果たしている。連合本部の役員会長,副会長,事務局長)は,連合本部となったアマチュア無線団体の役員があたり,また,通常経費は同団体の負担となる。連合には1984年3月現在119のアマチュア無線団体が加盟し,日本は連合の設立以来その構成員となっている。
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世界大百科事典(旧版)内の国際アマチュア無線連合の言及

【アマチュア無線】より

…地震,水害など非常災害時の通信や緊急医療通信にも活躍し社会のためにも役だっている。 世界各国のアマチュア無線団体が加盟している国際アマチュア無線連合(IARU)が組織されており,周波数などの権益の保護,侵入電波の監視,開発途上国への援助などを行っている。ITUの委員会への参加資格を与えられており,地域組織をもって世界3地域特有の問題について討議,決定を行っている。…

※「国際アマチュア無線連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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