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連合
れんごう
association
心理学用語。要素的経験がある法則に従い結合され,表象的心像や観念として復元されることをいう。連合の役割を強調する連合主義はイギリスの連想学派に始り,C.R.ダーウィンの進化論の影響を受け,H.スペンサー,A.ベインらによって連合心理学として確立された。この立場はアメリカの W.ジェームズにも影響を与え,これが現代の機能心理学として発展している。さらに,刺激と反応との結合または連合を主張する E.L.ソーンダイクの結合主義もまたこの流れの代表的な展開の一形態であり,ひいては J.B.ワトソンを祖とする行動主義的心理学の発展につながっている。ドイツにおいては,J.ヘルバルトの表象力学,さらに H.エビングハウスによる記憶の実験的研究が注目されるが,W.ブントも初期においては統覚的結合と同時に連合的結合を重視した。フランスでは,T.A.リボーがスペンサーやベイン流の進化論的連合主義と精神病理学とを統合し,現代フランス心理学の基盤を提供した。連合心理学は基本的には要素主義的であるため,ゲシュタルト学派によって批判されたが,新行動主義など現代心理学の理論的中核となっている。
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知恵蔵
「連合」の解説
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
つれ‐あい ‥あひ【連合】
〘名〙
① つれあうこと。連れになること。伴うこと。また、その者。仲間。つれそい。
※歌舞伎・夢物語盧生容画(1886)四幕「我が日本は孤立にて他国に頼む連合(ツレアヒ)なし」
②
夫婦になること。また、ある人の夫や妻。配偶者。また、夫婦が第三者に対して自分の配偶者をいう語。つれそい。配偶。
※
咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上「ある人、久しきつれあひに離れて愁嘆する所へ」
つれ‐あ・う ‥あふ【連合】
〘自ワ五(ハ四)〙
① 行動をともにする。
相伴う。つれそう。つれだつ。
② 夫婦になっていっしょに暮らす。つれそう。
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デジタル大辞泉
「連合」の意味・読み・例文・類語
れん‐ごう〔‐ガフ〕【連合/×聯合】
[名](スル)
1 二つ以上のものが共通の目的のために結び合うこと。「―して共同の敵に当たる」
2 心理学で、観念と観念、観念と感情など心的要素の結合、また刺激と反応との結合をいう。
《「日本労働組合総連合会」の略称》平成元年(1989)に発足した労働組合の統一組織。昭和62年(1987)に結成された全日本民間労働組合連合会に総評や官公労組が参加し、官民統一の組織が実現した。
[類語]合同・合併・合体・同盟・連盟・合一・併合・合流
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連合
日本最大の労働組合の全国組織(ナショナルセンター)、日本労働組合総連合会の略称です。 今年10月の定期大会で高木剛氏が5代目の会長に選出されました。
(2005/10/31掲載)
出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報
れんごう【連合】
日本労働組合総連合会の略称で,民間と官公庁のおもな労働組合が結集する日本最大のナショナルセンター。1989年(平成1)結成。 1980年代に入って労働戦線統一の気運が盛り上がり,まず民間労組の統一組織として,87年(昭和62)11月20日,55単産,1オブザーバー組織,6友好組織の計555万人が結集して全日本民間労働組合連合会(略称は連合,通称は民間連合)が結成された。これにともない,従来のナショナルセンターのうち,同盟と中立労連は解散し,新産別も1年後の解散を決定した。
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世界大百科事典内の連合の言及
【全郵政】より
…正称は全日本郵政労働組合。連合の加盟組合。全郵政は1965年に全特定(全国特定局労働組合)と郵政労(郵政労働組合)が合同して結成された。…
【電力総連】より
…正称は全国電力関連産業労働組合総連合。連合の加盟組合。…
※「連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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