国際漁業協力(読み)こくさいぎょぎょうきょうりょく(英語表記)international technical cooperation for development of fisheries

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際漁業協力」の意味・わかりやすい解説

国際漁業協力
こくさいぎょぎょうきょうりょく
international technical cooperation for development of fisheries

開発途上国の漁業発展のため資金や技術を供与すること。表向きは途上国の民生安定などが目的だが,実際は途上国水域への入域許可といった漁場確保など関係強化をねらっている。政府ベースの水産無償資金・技術協力と,海外漁業協力財団を通じた民間ベースがある。水産無償資金協力は 1991年度で 17ヵ国 18件,104億円に達し,漁港,加工,流通などの基盤整備や訓練センター設置などにあてられている。民間ベースの協力では研修生の受入れ,専門家の派遣のほか,資金の融資などがある。特に東南アジアを対象とした機関としては東南アジア漁業開発センター (SEAFDEC) がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android