る‐ずう ‥ヅウ【流通】
① 仏語。教えが伝わり広まること。また、教えを伝えひろめること。
※勝鬘経義疏(611)流通説「如来将欲レ流二通此経一」
② (形動)
物事の事情に詳しく通じていること。
何事もよく知りぬいていること。また、そのさま。りゅうつう。
※
サントスの御作業(1591)二「ニネンノ ウチニ Sancta Scriptura ノ ゼンブ ヲ
rutçǔ
ni(ルツウニ) ソランジ タマウ ナリ」
※言塵集(1406)序「
才学は流通の物也。我高名にあらず」
りゅう‐つう リウ‥【流通】
〘名〙
② 広く通じること。また、広く行なわれること。
融通。るずう。
※怪化百物語(1875)〈
高畠藍泉〉下「半過先生の化物が
万能に達して、
百般の事に流通せしも」
※
政談(1727頃)二「金銀金持の手に固まり居て
世界へ流通せぬ故」
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デジタル大辞泉
「流通」の意味・読み・例文・類語
る‐ずう〔‐ヅウ〕【流通】
[名・形動]《「るつう」とも》
1 教えを伝え広めること。また、教えが広く行き渡ること。
「二仏の法を―して」〈浄・京今宮本地〉
2 物事によく通じていること。また、そのさま。りゅうつう。
「―で居ててふり袖のしうちなり」〈柳多留・一五〉
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普及版 字通
「流通」の読み・字形・画数・意味
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りゅうつう【流通】
流通には,商品経済に固有の流通すなわち商品売買の連鎖的過程の意味と,いわゆる物的流通すなわち生産物の物理的移動との二つがあり,両者ははっきり区別されねばならない。ただし一般的には,商品の売買が行われると,それにともなって商品の場所的移動も行われることが多いので,両者はきわめて混同されやすい。
【マルクス経済学からみた流通】
しかし商品売買は,不動産の売買のように物理的移動がまったくともなわないものや,倉庫に保管された商品の所有者名義が変更されるだけの売買等もあることから直ちに明らかなように,必ずしも物理的移動をともなうものではない。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
流通【distribution】
生産段階から最終消費段階(消費財の場合)もしくは最終仕様段階(産業財の場合)にいたる財貨またはサービスの流れそのもの、あるいは流れを推進する社会的経済機能、場合により流れを推進するための事業活動の遂行をいい、配給とほぼ同義である。
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