普及版 字通 「圄」の読み・字形・画数・意味
圄
10画
[字訓] まもる・ひとや
[説文解字]
[字形] 形声
声符は吾(ぎよ)。吾は祝の器を収める器の(さい)の上に、大きな蓋()をしてその祝を(まも)る意。圄は吾にまた外囲を加え、一層厳重に守護することをいう。〔説文〕六下に「之れを守るなり」とあり、もと祝の儀礼に関する字。囹圄(れいぎよ)・圄(かんぎょ)のように獄舎に用いるのは、圉(ぎよ)と通用の義。幸は手械(てかせ)。圉は手械を加えて獄舎につなぐ意の字である。
[訓義]
1. まもる。
2. 圉と通じ、ひとや、とらえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕圄・圉 カブル・コブル・ホトリ・ヒトヤ・サカヒ・コメカフ 〔字鏡集〕圄 トラヘ・コフル・アミ・ヒトヤ・ヤフル・サカヒ
[語系]
圄・・圉・(御)・禦・ngiaは同声。〔爾雅、釈言〕に「圉は禁なり」、〔説文〕三下に「は禁なり」とあり、みな囹圄をいう。みな禁禦の意のある語である。
[熟語]
圄▶・圄囹▶・圄空▶
[下接語]
圄・刑圄・獄圄・圄・満圄・幽圄・囹圄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報