土井庄(読み)どいのしよう

日本歴史地名大系 「土井庄」の解説

土井庄
どいのしよう

古志こし郡に所在した奈良東大寺領の初期庄園。初見は弘仁九年(八一八)三月二七日の酒人内親王御施入状(東南院文書)で、桓武天皇の皇女朝原内親王の遺志により、その母酒人内親王が美濃国厚見あつみ(現岐阜市)・越前国横江よこえ(現石川県松任市)とともに、当庄の墾田地二〇〇町、熟田五一町、未開地一四九町を東大寺に施入したとある。当庄の始源は「日本紀略」延暦一七年(七九八)九月一九日条に記される「越後国田地二百五十町三品朝原内親王」であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android