土壌微細形態学(読み)どじょうびさいけいたいがく

最新 地学事典 「土壌微細形態学」の解説

どじょうびさいけいたいがく
土壌微細形態学

soil micromorphology

光学顕微鏡または電子顕微鏡を用いて不撹乱土壌および土壌母材試料を研究する土壌学の一分野。土壌中の異なる成分(ファブリック)を識別したり,ペドフィーチャーと呼ぶ特定の特徴や分布を記載,解釈したりすることにより土壌の生成過程や時系列的な関係を推測する。土壌微細形態学の観察・解析技術は,自然作用あるいは人為的作用によって生じた特徴も識別することが可能であり,土壌および母材の生成や分類,土壌管理の調査に用いられるだけではなく,シロアリなどの生物撹乱,灌漑作用,考古学的な人工物質の研究などにも有効である。土壌微細形態学で観察可能なペドフィーチャーには,粘土被膜,カルサイトまたはギブサイトの被膜や結晶小塊,鉄やマンガンの斑紋,土壌動物の糞粒などがある。また,土壌孔隙の形状,分布および面積も土壌構成要素として記載する。土壌微細形態の観察は,樹脂で包埋した不撹乱土壌試料を切断し,30µm程度の厚さに研磨した土壌薄片を用いる。参考文献:M.J. Vepraskas ed.(2003) Guidelines for Analysis and Description of Soil and Regolith Thin Sections, Soil Sci. Soc. Am.

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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