地獄の馬で顔ばかりが人(読み)じごくのうまでかおばかりがひと

精選版 日本国語大辞典 「地獄の馬で顔ばかりが人」の意味・読み・例文・類語

じごく【地獄】 の 馬(うま)で=顔(かお)[=面(つら)]ばかりが人(ひと)

地獄にいるという顔だけが人間になっている馬。転じて、畜生同然の心を持った人をののしっていうことば。人面獣心
※虎明本狂言・人馬(室町末‐近世初)「さればこそ馬になったは、ぢごくの馬でかほばかりが人じゃといふが、それとはちがふて、是はかほがむまになりかかった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「地獄の馬で顔ばかりが人」の意味・読み・例文・類語

地獄じごくうまかおばかりがひと

地獄にいるという、顔だけが人間になっている馬のこと。けだもののような、卑劣で野蛮な心をもった人をののしる言葉。人面獣心。地獄の馬でつらばかりが人。

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