地獄の馬で顔ばかりが人(読み)ジゴクノウマデカオバカリガヒト

デジタル大辞泉 「地獄の馬で顔ばかりが人」の意味・読み・例文・類語

地獄じごくうまかおばかりがひと

地獄にいるという、顔だけが人間になっている馬のこと。けだもののような、卑劣で野蛮な心をもった人をののしる言葉人面獣心。地獄の馬でつらばかりが人。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「地獄の馬で顔ばかりが人」の意味・読み・例文・類語

じごく【地獄】 の 馬(うま)で=顔(かお)[=面(つら)]ばかりが人(ひと)

  1. 地獄にいるという顔だけが人間になっている馬。転じて、畜生同然の心を持った人をののしっていうことば。人面獣心。
    1. [初出の実例]「さればこそ馬になったは、ぢごくの馬でかほばかりが人じゃといふが、それとはちがふて、是はかほがむまになりかかった」(出典:虎明本狂言・人馬(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android