精選版 日本国語大辞典「地獄」の解説
じ‐ごく ヂ‥【地獄】
(2)「霊異記‐中」の、地獄から蘇生する法師が「黄竈火物(よもつへもの)」を食うなと言われる例からすると、古くは「地獄」と「よみの国」とが同類に解されていたことが知られる。中世にもその考え方は残存した。近現代では、キリスト教の hell も地獄と訳された。
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…南の贍部洲が〈われわれ〉人類の住む大陸である。この下に地獄や餓鬼界がある。太陽と月は須弥山の中腹の高さにあり,四つの洲の上を巡る。…
… 火山は甚大な災害をひきおこし威力に満ちているが,一方で独特の美しい景色や温泉をもたらし,火山灰は畑地の多くを形成した。火山の溶岩のつくり出す荒涼たる景観や熱泉,噴気孔の盛んな活動はしばしばこの世の地獄と見られ,《和漢三才図会》巻五十六には,〈日本に地獄あり,みな高山の頂,常に焼けて温泉絶えず,肥前の温泉,豊後の鶴見,肥後の阿蘇,駿河の富士,信濃の浅間,出羽の羽黒,越中の立山,越の白山,伊豆の箱根,陸奥の焼山等のごとき,頂(かか)と燃え起こり,熱湯汪汪(おうおう)と湧き出で,さながら焦熱修羅の形勢あり〉とある。《今昔物語集》巻十四の七,八話には,立山の地獄で死者の霊に会った話が記されている。…
…旧約聖書《ヨシュア記》18章16節および《列王紀》下23章10節で言及される〈ヒンノム(の子ら)の谷〉のことで,元来エルサレムの城壁の南にある谷をさした。古来ここで幼児犠牲が行われ,また後に町の汚物や動物・罪人の死体が焼却されたことから,死後悪人が罰せられる場所,すなわち〈地獄〉の同義語となった。新約聖書ではすべて地獄の意で用いられ,しかも元来の地名との関連で〈火〉との強い結合を示している。…
…昇天図の下辺に,よみがえった人々(《コリント人への第1の手紙》15:52)も小さく付加して,この原始的な審判図は形成されたといえる。これに後になって必要な要素,すなわち十字架,大天使ミカエル,善人の群れと悪人の群れ,天国,地獄などが加えられ,中央高所に君臨する審判者キリストを中心に構図を作って,本格的な〈最後の審判〉図像が実現される。 このような審判図像について,その主となった典拠が《マタイによる福音書》によるものと,《ヨハネの黙示録》20章によるものとの2者に大別され,さらに2者の混合したものがあらわれる。…
…これによって,死後の生という経験的に立証することのできない事象が,人々の心象世界のなかにある種の実在感をもって根をおろすことができるのである。仏教やキリスト教のような組織宗教の場合には,こうして呈示される他界のイメージは,天国や極楽にしても地獄にしても,一応の一貫性をもっているが,組織化の進んでいない宗教や民間信仰の場合は,互いに矛盾するいくつものイメージが共存していることが多い。たとえば日本の民俗宗教においては,山岳の頂きを他界の在所とする山上他界観や,海の彼方に他界があると考える海上他界観,あるいは洞窟などを他界の入口とみなすような地中(地下)他界観が併存している。…
※「地獄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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