デジタル大辞泉 「人面獣心」の意味・読み・例文・類語 じんめん‐じゅうしん〔‐ジウシン〕【人面獣心】 《「史記」匈奴伝から》顔は人間であるが、心はけだものに等しいこと。恩義や人情を知らない者、冷酷非情な者のたとえ。ひとでなし。にんめんじゅうしん。[類語]狼に衣・羊の皮を着た狼・白無垢しろむく鉄火・外面似菩薩じぼさつ内心如夜叉にょやしゃ・真綿に針を包む・笑中に刀とうあり・口に蜜みつあり腹に剣あり・蛇心仏口ぶっこう にんめん‐じゅうしん〔‐ジウシン〕【人面獣心】 ⇒じんめんじゅうしん(人面獣心) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「人面獣心」の意味・読み・例文・類語 じんめん‐じゅうしん‥ジウシン【人面獣心】 〘 名詞 〙 ( 顔は人間であるが、心はけものに等しいの意から ) 恩義を知らない人、冷酷非情な人や義理人情をわきまえない人などをののしっていう語。人でなし。にんめんじゅうしん。[初出の実例]「おのれ、云はしておけば法外千万、お主様を女房にするとは人面獣心(ジンメンジウシン)、かやうな奴は生けておかれぬ、この人畜生めが」(出典:歌舞伎・吾嬬下五十三駅(天日坊)(1854)五幕)[その他の文献]〔漢書‐匈奴伝賛〕 にんめん‐じゅうしん‥ジウシン【人面獣心】 〘 名詞 〙 ( 顔は人間であるが、心はけものに等しいの意から ) 恩義を知らない人、冷酷非情な人や義理人情をわきまえない人などをののしっていう語。人でなし。じんめんじゅうしん。[初出の実例]「人面獣(ジュウ)心の積悪」(出典:太平記(14C後)一四)「恩を知らねば人面獣心(ニンメンジウシン)」(出典:浄瑠璃・菅原伝授手習鑑(1746)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
四字熟語を知る辞典 「人面獣心」の解説 人面獣心 恩義を知らない人、冷酷非情な人や義理人情をわきまえない人などをののしっていう語。人でなし。 [使用例] 中にはあの男をののしって、画のために親子の情愛も忘れてしまう、人面獣心の曲者だなどと申すものもございました[芥川龍之介*地獄変|1918] [解説] 顔は人間であるが、心はけものに等しいという意味。「にんめんじゅうしん」とも読みます。 出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報