地獄草紙・地獄草子(読み)じごくぞうし

精選版 日本国語大辞典 「地獄草紙・地獄草子」の意味・読み・例文・類語

じごく‐ぞうし ヂゴクザウシ【地獄草紙・地獄草子】

[1] 絵巻物地獄主題とした大和絵で、平安末・鎌倉初期の六道思想を反映して盛んに作られたもの。
[2]
[一] 奈良国立博物館蔵。一巻。紙本着色。旧原家本。絵は土佐光長詞書は寂蓮筆と伝えるが根拠はない。「起世経」に基づく七地獄を線本位の淡泊な色彩で描いたもの。国宝
[二] 東京国立博物館蔵。一巻。紙本着色。旧安住院本。(一)に酷似しているが別本。「正法念処経」に基づく四地獄が描かれている。国宝。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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