日本歴史地名大系 「地蔵新町」の解説 地蔵新町じぞうしんまち 富山県:氷見市氷見町地蔵新町[現在地名]氷見市地蔵町(じぞうまち)・伊勢大町(いせおおまち)一丁目南十町の一つ。氷見町の海岸沿いの南東端にある。散町の一つ。島屋彦右衛門が願出て住んだのが初めで、慶安元年(一六四八)に人々が居住するようになった(憲令要略)。海に近いため漁夫が多く住んだ。享保一〇年(一七二五)当町からの火災があり、隣接する仕切(しきり)町の御蔵に類焼する恐れがあった。このため町全体をさらに南東の無常場のある浜地に移させる命令が、享保一一年一二月に出され、地蔵新町と称した(憲令要略)。しかし翌一二年一一月奉行中黒六左衛門の藩への懇願により、町民は旧地に復することとなった(寛延三年「氷見町絵図」宮永家蔵)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by