坊号(読み)ぼうごう

精選版 日本国語大辞典 「坊号」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ごうバウガウ【坊号・房号】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寺の支院につける名の一種。支院中の坊につける名前。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 得度後、実名と別につけた僧名。何々坊と称するもの。鎌倉期以後盛んに行なわれるようになった。
    1. [初出の実例]「東大寺戒壇院住持上人、諱円照、房号実相」(出典:円照上人行状(1302)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の坊号の言及

【戒名】より

…これは別に寺院を建立するという意味ではなくて,その人の住宅を院に見立てて仏道修行すればよいことである。そのよい例は修験道の坊号と院号で,在俗の俗家に住んでいても,修行さえすれば,坊号と院号が許される。しかし過去の貴族や武将などは,入道とともに広壮な寺院を建立して,そこに移り住んでいる。…

※「坊号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android