垂統秘録(読み)すいとうひろく

世界大百科事典 第2版の解説

佐藤信淵が,先行する著《経済要略》第4〈垂統〉の内容を詳細に述べ,国家の理想像を描いた書。口述(1832年ころと推定)を息信昭と門人大久保融が筆記したもの。死後1857年(安政4)成る。5編のうち3編は消失し,六府,小学校の2編が残る。日本全国に〈三台,六府〉を設け,人民を〈草,樹,鉱,匠,賈,傭,舟,漁〉の八業に分属させる,一種の国家社会主義的な日本像を提起した。《日本思想大系》所収。【塚谷 晃弘】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android