城江井
じようえいび
[現在地名]西有田町大字山谷甲字竹ノ上
有田川の右岸二ノ瀬の水田を灌漑するため、唐船城を迂回する有田川に井堰が築かれたが、山麓が川に迫り断崖となっているので、樋を継ぎパイプにして川底に埋め、二ノ瀬に噴き上げる馬頭井樋で灌漑していた。だがその欠点は、腐朽と大水で流失すること、その復旧のための時間と経費出役が多大であることで、岩壁をうがって恒久的な水路の完工をみたのが嘉永三年(一八五〇)、これを城江井樋という。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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