城江井(読み)じようえいび

日本歴史地名大系 「城江井」の解説

城江井
じようえいび

[現在地名]西有田町大字山谷甲字竹ノ上

有田川の右岸水田を灌漑するため、唐船とうせん城を迂回する有田川に井堰が築かれたが、山麓が川に迫り断崖となっているので、樋を継ぎパイプにして川底に埋め、二ノ瀬に噴き上げる馬頭井樋で灌漑していた。だがその欠点は、腐朽と大水で流失すること、その復旧のための時間と経費出役が多大であることで、岩壁をうがって恒久的な水路完工をみたのが嘉永三年(一八五〇)、これを城江井樋という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android