塵の末(読み)チリノスエ

デジタル大辞泉 「塵の末」の意味・読み・例文・類語

ちり‐の‐すえ〔‐すゑ〕【×塵の末】

ものの数にはいらないこと。また、そのような人。
「結びおく契りとならば法の花―まで数にもらすな」〈続古今・釈教〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塵の末」の意味・読み・例文・類語

ちり【塵】 の 末(すえ)

  1. 塵点劫(じんでんごう)の後の世の者。
  2. 物の数でないこと。数にはいらない人。つまらない人間。末輩。ちりの身。
    1. [初出の実例]「ふりにける昔を知らば桜花ちりのすゑをもあはれとは見よ〈藤原俊成〉」(出典:千載和歌集(1187)雑中・一〇七一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android