増感紙(読み)ぞうかんし(その他表記)intensifying screen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「増感紙」の意味・わかりやすい解説

増感紙
ぞうかんし
intensifying screen

X線写真を効率よく撮影し,被曝線量を減らすためにX線フィルムとともに用いる特殊な感光材料X線の直接の写真作用は非常に弱いので,その感光効率を高めてある。通常はタングステン酸カルシウム粒子をプラスチックまたは厚紙塗布したもので,フィルム前面後面に置いてカセット中に密封する。これにX線が当るとケイ光を発し,感光効率を高める働きをする。増感率は 20~50倍で,その使用によってコントラストはよくなるが,鮮鋭度は低下する。発光効率が高い希土類増感紙も開発された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む