壬生連麿(読み)みぶのむらじまろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「壬生連麿」の意味・わかりやすい解説

壬生連麿
みぶのむらじまろ

生没年未詳。7世紀後半から末ごろの常陸(ひたち)(茨城県)地方の豪族、茨城国造(いばらきのくにのみやつこ)。『常陸国風土記(ふどき)』によると、653年(白雉4)に常陸国行方(なめかた)郡の建郡に関与している。また孝徳(こうとく)朝(645~654)に、かつて箭括麻多智(やはずのまたち)の開墾した谷戸(やと)田(谷水田)に役民を動員して、夜刀神(やとのかみ)(蛇の神格化)を打ち殺しつつ大規模な開発を行い、溜池(ためいけ)を築いて安定した耕地を開いた。

[佐々木虔一]

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