売卜者(読み)ばいぼくしゃ

精選版 日本国語大辞典 「売卜者」の意味・読み・例文・類語

ばいぼく‐しゃ【売卜者】

〘名〙 占いを業とする人。占い者。
本朝文粋(1060頃)九・白箸翁詩序〈紀長谷雄〉「市楼下、有卜者

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の売卜者の言及

【占い】より

…その占いの内容は,戦争のほか,結婚,仕官,身の将来,死期といった個人の命運にかかわるきわめて人間くさいものが多い。 漢代になると,《易》は天文学,暦法,音律学などと結びつき,それによって政治のよしあしや災異を占ったが,その一方で,この頃にはすでに市井の売卜者が繁華な街角に姿を現してきている。《史記》日者列伝によれば,司馬季主なる易者が長安の市場で店を張っていたという。…

【易者】より

…筮竹(ぜいちく)と算木でそこにあらわれた卦(け)を見る易占をし,顧客から報酬を得ることを専業とするもので,売卜者,八卦見,八卦読などともいった。易は中国古代の占術で日本にも早く伝えられ,古代の平城京にすでに相八卦読のいたようすが《日本霊異記》にみられる。…

※「売卜者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android