精選版 日本国語大辞典 「売込」の意味・読み・例文・類語
うり‐こ・む【売込】
[1] 〘他マ五(四)〙
① 買う気をさそって相手に売りつける。売り入れる。
(イ) うまく宣伝したりして品物を売る。
※隣語大方(18C後)一「其時を失れず人参を売込れましたらば」
(ロ) うまく話をして人(自分)を推薦する。また、広く知られたり、よい印象を与えたりするために働きかける。
※卍(1928‐30)〈谷崎潤一郎〉三三「綿貫の売り込んだ材料やったら〈略〉大した問題にはならんかも知れへん」
② 市場で、腰をすえて盛んに売る。売り入れる。〔取引所用語字彙(1917)〕
[2] 〘自マ五(四)〙 うまく宣伝したりして販路が広がる。また、名前が広く知られる。評判をとる。
うり‐こみ【売込】
〘名〙
① 買う気をさそって、ある商品を売りつけること。また、販路をひろげること。
※隣語大方(18C後)七「先達て送下ました荷物は、事故無売込になりましたそふに御座って」
② うまく話をして人を推薦すること。また、よい印象を与えようと働きかけること。
③ 相場が下落しても盛んに売りを続けること。
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